タンナー出身のデザイナーがつくる、 ロマンティックな革小物。

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鮮やかなショッキングピンクのシープレザーの巾着バッグ、コブ牛の革の風合いを生かしたグレージュのウォレット……。シアン エン パクラム(cian en paclam)のアイテムは、どれも革そのものの個性が際立つ。デザイナーの山田拓椰さんは、かつて兵庫県姫路市のタンナーでキャリアを積んだ。当時の経験から「タンナーの熱量を感じる革」を使いたいと、タンナーと直接やり取りする中で生まれた創造性豊かな革でコレクションを制作。深いモスグリーンに彩られたコブ牛のステアレザーのブックカバーは、ファッションブランド、マダマダのデザイナー佐々木茜さんもお気に入り。「この色の品のよさと、ヌメ革のロゴ部分とステッチから感じる優しさ。革がだんだんと柔らかくなっていき手になじんでくるのを実感し、日々幸せを感じています。家でも愛でたいし、さまざまなところに連れていってあげたい、いろいろなジャンルの本にかぶせてあげたい。一生ものの相棒ができてとてもうれしいです」

シアン エン パクラム cian en paclam
2017年に設立したレザーブランド。ほぼすべてのアイテムに原皮の原産国や革の種類、鞣しの方法、鞣された場所がわかる「革のカルテ」が付く。タンナーとしての経験を生かし、自ら彩色してオリジナルレザーを作ることも。オンラインで販売するほか、不定期でポップアップストアを開催。
Instagram:@cian_en_paclam
https://cian-en-paclam.com/
佐々木茜 Akane Sasakiさん
「マダマダ(madder madder)」デザイナー
辰年生まれの乙女座というアンバランスな星のもとに生まれ、HIP HOPを聴きながら80年代「Olive」を読み漁る10代を過ごす。文化女子大学(現 文化学園大学)卒業後、アパレル会社にて販売・プレスを経験後フリーに。2017年9月よりファッションブランド「マダマダ(madder madder)」スタート。日本の職人さんたちと洋服をつくり、EC限定で販売。
Instagram: @akane_madder2

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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