贈ってくれた人の想いに包まれる、宮本茉由の革アイテム。

宮本茉由(モデル、俳優)

俳優としての活動を始めて約4年。2022年には映画初出演にして初主演を果たした『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が公開され、今後の動向から目が離せない俳優のひとりである宮本茉由さん。「この革の台本カバーは、何でもない日に突然、母がプレゼントしてくれました。最近は俳優のお仕事もいただくようになって、外で台本を持ち歩くことが多いので手放せません。母は、いいものを見つけるのが本当に上手。どこで調べたんだろうというくらい、病院選びも得意だったりするんです(笑)。この台本カバーはオーダーメイドで名前も入れてくれました」

贈り物に込められた言葉では伝わらない想いを、宮本さんも噛み締めるように大切に受け取っている。「革は使えば使うほど味が出てくるので、どれだけ長く大切にしてきたかが目に見えてわかります。年季が入っていくほど、自分がいろんな作品に出演させていただいたっていう自信に繋がると思って買ってくれたんじゃないかな、と思います。俳優の仕事を見てくださっている人もいますが、どのくらいの時間やエネルギーを注ぎ込んだかは自分にしかわからない。この台本カバーを手にするたびに、自分の仕事を振り返るきっかけになるんだろうなと思います」

心地よさを大切にする私のスタイル。

ずっと探していたというスリッポンは、2年ほど前にセレクトショップで出合ったAKIRANAKAのものだ。

「靴を選ぶ時のポイントは、履き心地とシルエット。人と被らないものがいいですね。この靴は、形がすごく綺麗だなと見入っていたところ、店員さんから激推しされました(笑)。ヒールが重くバランスが取りやすいので履き心地がよいのはもちろん、甲の部分がローファーにも見える個性的なデザイン。ちょっとおしゃれして出かけたい日やディナーに行く時に、こういう靴が一足あるといいですよね」

「普段着る洋服は、シンプルなものが多いです。3色以上は使わないと決めていて、イヤリングやリングで少しアクセントを入れるようにしています。おしゃれするには寒いのも我慢しなければいけないといわれたりしますが、私は自分が過ごしやすい服を着たいと思っています。冬の移動が多い日は裏起毛のパンツにニットが定番。仕事で服をデザインすることもあり、着心地のよさや暖かさは日頃から大事にしています」

友達のように付き合いたい、レザーのベルト。

「革の魅力は、友達づくりと同じだと感じます。最初は硬くて痛いから嫌だなって思ったり、ぶつかったりすることもあるけれど、使っているうちになじんでいって、自分と一体化していく感じは、友達との関係性と似ているなと思います」

最後に紹介してくれたのは、25歳の誕生日に母から贈られたレザーのベルト。20代後半に入るにあたって、ちゃんとしたベルトを着けてほしいという想いからだったという。「私の母は、流行のものよりも自分が気に入ったものを長く使う人です。30年前に買ったセットアップをいまも持っていて、譲ってもらいました。素材がいいものだと30年経っても綺麗に着られるのでうれしいです」

宮本茉由 Mayu Miyamoto
1995年生まれ、秋田県出身。2016年、「第1回ミス美しい20代コンテスト」にて審査員特別賞を受賞。17年、雑誌「CanCam」専属モデルに抜てきされ、18年にテレビ朝日系ドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」にて女優デビュー。そのほかの出演作に、フジテレビ系ドラマ「監察医 朝顔」、日本テレビ系ドラマ「ボイスⅡ 110緊急指令室」(ともに19年)、テレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(21年)など。22年には映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』で映画初出演にして初主演を務めた。現在、日本テレビ系ドラマ「大病院占拠」にレギュラー出演中。
Instagram : @mayu_miyamoto_official

イヤーカフ、リング/ともにe.m.(e.m. 青山店)

●問い合わせ先
e.m. 青山店 tel:03-6712-6797 Instagram : @e.m.__official

photography: Asuka Ito styling: Maki Iwata hair & makeup: Miyuki Ishikawa (B.I.G.S.) interview & text: Rei Sakai

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