シシド・カフカのレザーアイテムは、大切な相棒のような存在。

シシド・カフカ(ドラムボーカリスト、女優)

かつて自身の持ち物は革のものしか選ばないほど好きだった、と語るシシド・カフカさん。「両親の影響だと思います。革が好きで、経年変化を楽しみながら、こんなふうに変わっていくのよ、と話してくれて」。だからシシドさんが今回見せてくれたレザーアイテムは、すでに何年も一緒に過ごしたものばかりだ。

旅先で出合い、一緒に旅してきたバッグ。

大きなレザーバッグに出合ったのは大学生の時。旅先の骨董市でひと目惚れしたという。若い女性が選ぶアイテムとしてはかなりの重量感だ。

「旅に出ると、必ずひとつ身に着けられるものを持ち帰ると決めています。当時は体力があり余っていて(笑)、ドラム機材も自分で運んでいましたし、重さに抵抗はありませんでした。思った以上にものが入るし、ポケットがたくさんあって使いやすく、地方へライブで訪れる時にも必ず持って行きました。だからこの子はいろんな音楽を吸収しています」

最初に目を奪われて以来、同じ形のブーツを愛用。

えんじ色のワークブーツを履きはじめたのも学生の頃。「当時ブーツが欲しくて、街ではっと目を奪われるのが必ずこの形だったんです。えんじ色を選んだのは、黒い服を着ることが多いからワンポイントとして。履きつぶしてしまったら同じものを買って、これは3代目か4代目。ゴツすぎず華奢すぎず、どんな洋服にも合わせやすいところも気に入っています。もう20年近く、ずっとそばにいる存在です」

両親との思い出を呼び起こす、革小物たち。

両親の影響で革を好きになったシシドさんにとって、両親との思い出に繋がるものも。化粧品を入れているポーチは、大学生の頃に母から贈られたものだそう。「ずっと愛用しています。いつも持ち歩いていて、家でも開くから、今回持ってきたものの中でいちばん手になじんでいるかもしれないですね」

赤い手袋には昨年、仕事で訪れた旅先で出合った。昔から両親が愛用している、シシドさんが見るのも触っているのも好きだったという手袋を思い起こさせた。「この旅から持ち帰る、身に着けるものはこれにしよう!と。肌触りがよくて、薄いのにすごく暖かいんです。いまはまだ新しくてピンと張っていますが、きっとどんどん手になじんで、いい相棒になるだろうなと思っています」

レザージャケットはミュージシャンにとって特別な存在。

深いグリーンのレザージャケットは、デビューからほどなくして仕事で着用し、そのまま彼女に贈られた。

「それまでは“革ジャン=ロッカーの証”というイメージがあり、私ごときが着てはいけない、と思っていて(笑)、持っていなかったんです。絶妙な色が綺麗で、丈が短いのでワンピースに合わせることが多いですね。革特有の光っていく感じがなく、柔らかくて、いい感じに一緒に年をとっていってくれそうなところも気に入っています」

ドラムのスティックケースもレザーのものを使っているから、それも持ってくればよかったですね、と話してくれたシシドさん。革小物を手作りする友人が作ってくれたものだという。折れたスティックや割れたシンバルでアクサセリーを作り、再び人を楽しませる役割を与える試みも行うシシドさんにとって、ずっと寄り添ってくれる革という素材は親和性が高いのかもしれない。

「何かを買う時に決め手になるのは心を動かされるかどうか、そして使い勝手のよさと丈夫さ。革は丈夫で、長くそばに置いておけるからいろんな思い出が詰まっていって、一緒に年を重ねてくれるところが素敵だなと思います」

シシド・カフカ Kavka Shishido
メキシコ出身。ドラムボーカルのスタイルで2012年にCDデビュー。ミュージシャン、女優、モデルなど多方面で活躍。18年にアルゼンチンへ留学してハンドサインを学び、同年10月よりリズムイベント『el tempo』を主宰。20年12月30日放送予定のNHK総合「アーヤと魔女」劇中歌にドラマーとして参加。21年1月より日本テレビ系ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」に出演予定。
https://shishido-kavka.jp/
Instagram : @shishido_kavka

1&5カット目:ベージュセットアップ/ワイズ ピンク
2&3カット目:ネイビータートルポンチョニット、黒パンツ/ともにワイズ リング/ジュエッテ

photos : YUKA UESAWA, styling : NARUMI OKI, hair and makeup : NATSU.

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