読書する手の触感もうれしい、レザーブックカバー。

RECOMMENDED POINTS

大切な本の表紙を守るブックカバー。革製のカバーは手になじんで滑りにくいことに加えて、読書体験が増えるほどに豊かな味わいを増していく。

◯ロー・アンド・ニードルズ(lore + needles)の「包 - tsutsumu -」シリーズの文庫本サイズのブックカバーは、ヌメ革に手縫いのステッチを利かせたデザイン。まさに包み込むように本を覆い、本の厚みに合わせて裏表紙側の折り目を変えることでサイズ調節ができる。光や熱、手の油分などによって深い色合いに変化していくさまを楽しみたい。

◯しっとりとした質感が特徴のオイルレザーを使った、モルバ(MOLVAR)の文庫本サイズのブックカバー。こちらも本の厚みに合わせて自在に調節できるフリーサイズ設計。A6サイズの手帳やノートのカバーとして使用できるのもうれしい。しおりを差し込めるポケットが付いている。

◯フラップの付いたデザインが特徴的な山藤(YAMATOU)のブックカバーは、栃木産のヌメ革を使い、日本の職人が一点一点丁寧に仕上げている。革の厚さを約1ミリまで薄くすることで軽さを出すとともに、手にも本にもぴったりとなじむ。同じレザーでつくられたしおりが付く。名入れもできるので、本好きな人への贈り物にもおすすめ。

ロー・アンド・ニードルズ lore + needles
2019年に、鳥取県・智頭町で設立した革工房。智頭町に移住したのは、この地の広大な敷地に立つ古民家で、石臼など昔ながらの道具を使って料理を提供する「山里料理 みたき園」の姿勢に、理想の世界を見たことがきっかけという。植物タンニンで鞣した革を使い、ひとつひとつ手仕事、手縫いで制作。「包tsutsumu」シリーズは、丁寧にものを包み気持ちを込める、風呂敷の文化から発想。
https://loreandneedles.com
Instagram: @loreandneedles
モルバ MOLVAR
デザイナーの谷口まき子、デザイナー/革職人の谷口りょうじ夫妻が主宰する「革所」のブランド。革という素材、革職人の技術に敬意を払い、長く愛せる革アイテムを制作。植物タンニン鞣しのオイルレザーを使用したポーチやストラップなど、シンプルで優しいフォルムが特徴。
https://molvar.jp/
Instagram: @molvar.jp
山藤 YAMATOU
1899年に革財布の工房として東京で創業。5代目が受け継ぐ現在は、受け継がれてきた職人技を生かしながら「アクア(aqua)」と「プタハ(PTAH)」というふたつのオリジナルブランドを展開。デザインから生産、販売まで一貫して手がけている。
https://shop-yamatou.com/
Instagram: @tokyo_yamatou

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, text: Miki Suka

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