分度器や惑星をモチーフに、温もりとユーモアあふれる革小物。

RECOMMENDED POINTS

落ち着いた革小物のイメージを一新する、キャッチーなルックスが特徴のイロセ。高橋源さん、大さん兄弟が東京・清澄白河のスタジオで、国産レザーを中心に使用し、日本の職人技を生かして制作。それぞれの革の個性からデザインを発想しているというプロダクトは、厚い一枚革をらせん状に巻いたペンスタンドや、“はかる”をテーマにナチュラルなヌメ革で分度器や物差しをかたどった「スケール」シリーズ、惑星をモチーフにしたネックホルダーなど、どれも創造性豊か。「イロセは、ヌメ革の温かみを感じさせつつ、ほかにはない独特の遊び心のあるデザインが魅力。持っているだけで自然とテンションが上がってしまいます。機能性にも配慮したスパイラル状のペン立ては、仕切りが細かく物を入れた時の見え方まで計算されているのに驚きました」とは、スタイリストの小笠原夏未さん。ヌメ革の表情を生かすために最小限の加工を施し、使い込むほどにツヤと色味が変化していくので、ぜひ日常使いしながら、自分だけのアイテムに育ててみて。

イロセ i ro se
2007年に創業。ブランド名は日本古来の言葉で「兄弟」を意味する。一枚革を縫製せずに折り紙のように畳んだ「シームレス」、ピッグスキンを職人技で紙のような質感に仕上げた「ペーパークラフト」、木目を型押しで表現した「プライウッド」など、テクニックを駆使して革という素材の可能性を追求。不定期でスタジオを開放し、フルラインナップや限定商品を披露している。
https://irose.jp
Instagram:@i_ro_se_official
小笠原夏未 Natsumi Ogasawaraさん
スタイリスト
1993年生まれ。金沢市出身。文化学園大学服装造形学科にて服作りを学び、卒業後はバンタンデザイン研究所スタイリスト科に入学。卒業後スタイリスト山口翔太郎氏に師事しアシスタントとして国内外のさまざまな媒体に関わる。2020年秋に独立。東京を拠点として「フィガロジャポン」や「シュプール」などのファッション誌、タレント、広告を中心に活動中。いま興味があることは陶芸と古道具。
http://natsumiogasawara.com
Instagram: @natsumi.ogasawara

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, text: Maki Shibata

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