天然皮革とデジタル技術が融合した、未来を変えるレザープロダクト。

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2020年、国内最大のレザーコンペティション「ジャパンレザーアワード」でグランプリに輝き、一躍注目を浴びたコンカッション(CONCUSSION)。3Dプリンターで作った型で革をプレス加工するオリジナル技法により、スタッキングできる幾何学柄のトレイやブローチ、ハニカム(正六角形)形状で強度のあるコインケースを発表。雑誌「Pen」編集長の福川由布子さんは、この不思議なフォルムのコインケースの機能性に着目。「コンカッションのコインケースは、まずサイズがベスト! 薄いのに内部はふっくらしていて多様なかたちのものも入るし、小さなポーチや服のポケットにも収まります。カチッと心地よくはまる蓋も心憎いつくり。さらに、PCのマウスのような手のひらサイズで、3Dプリンターで成形された表面の凸凹が、握っていて実にしっくりきます。革小物のよさとは、経年変化を味わいながら長く愛せることだと思うのですが、このコインケースは日々の相棒として、いろんな場所へ連れていくことになりそうです」。本来プラスチックでなければ成形できないフォルムを、最小限の量の天然皮革で実現した、サステイナブルな時代の新しいプロダクトだ。

コンカッション CONCUSSION
多摩美術大学プロダクトデザイン学科を卒業後、ヘッドホンなど電子機器のデザインに携わってきた小林仁太さんが2017年に始動した新鋭ブランド。3Dプリンターを使い、時代を超えて長く使える天然皮革のプロダクトを製作。2020年にはカンペールとのコラボレーションで財布「RAYA」を発表するなど注目を浴びている。
https://concussion.work/
Instagram:@concussion.work, @jinta_kobayashi
福川由布子 Yuko Fukukawaさん
雑誌「Pen」編集長
聖心女子大学卒。1991年、株式会社TBSブリタニカ(現CCCメディアハウス)入社。書籍編集部、ニューズウィーク日本版編集部、Pen副編集長、フィガロジャポン副編集長すべての社内刊行物およびオンラインの編集部に在籍。ほか、マーケティングプロモーションやBtoB事業、ECサイト業務などにも携わる。2021年、Pen編集長に就任。好きなものは旅と料理とグッドデザイン。https://pen-online.jp

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, text: Maki Shibata

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