はっと目を奪われる革の素材感と、ライフスタイルに寄り添う機能美。

RECOMMENDED POINTS

一見とてもシンプルだけれど、革の質感と無駄を削ぎ落としたフォルムの美しさに魅了される。イッチ(ITTI)は2017年に誕生、そのクオリティの高さからファッションシーンで注目を集める、東京発のレザーブランド。ファッションライターとして数多くの革小物の魅力を伝えてきた柴田麻希さんをとらえたのも、革そのものの質感だ。「ウォレットの黒いレザーの美しさに惹かれました。色気を感じるような艶やかな黒。独自の染色技術で作られたレザーと聞いて、なるほどと納得しました」。コードバン「CARNO」は、染色とグレージング(艶出し)加工で透明感を演出。AirPodsケースやカードが収まるコインケースも人気アイテム。計算し尽くされた機能性にも注目したい。「ふと手を留めて眺めたくなる小さな工芸品のような美しさの中に、いまのライフスタイルに合わせた工夫が凝らされています」

イッチ ITTI
2017年にスタートした革小物ブランド。日本の伝統をファッションを通じて残していくという考えのもと、デザイナー青木渉さんが手がけるのは、選りすぐった高品質な革素材を使った、性別も時代性も超えたスタイリッシュなレザーアイテム。色・形・素材から、ライフスタイルに合わせて選べるバリエーション豊かな財布は、パートナーや家族とお揃いで持つのもおすすめ。
https://itti-tokyo.jp
Instagram:@itti_tokyo
柴田麻希 Maki Shibataさん
ファッションライター
駒沢大学仏教学部卒業後、角川書店に入社。情報誌の編集部を経て、フリーランスのファッションライターとして独立。マガジンハウスのファッション誌「GINZA」で経験を積み、現在「フィガロジャポン」や「モードェモード」などで、デザイナーインタビューやコレクションレビューを執筆。30代後半からパリコレ取材をスタートし、逆に日本のよさに目覚め、趣味は和食、茶道、生け花、着物、器集め。中田英寿の『に・ほ・ん・も・の』(KADOKAWA刊)など書籍の編集も手がける。
Instagram:@maki.shibata.writer

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara

BACK TO LIST

PAGE TOP