女性の革職人が作り上げる、手から導き出される機能美。

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13歳からレザークラフトを始めたというデザイナー兼革職人、土平恭栄(つちひらやすえ)さんが手がけるブランド、ウルクスト。「よいデザインはスケッチではなく手から生まれる」と、手を動かしながら試作を何十回と重ねて制作。完成したものは、無駄なパーツがそぎ落とされ、ストレスなく使えるデザインに仕上がるという。強度のあるピッグレザーを使ったドキュメントケースを愛用するアタッシェ・ドゥ・プレスの鈴木純子さんもその機能性に惹かれた。「A4サイズのケースはノートPCやタブレットの持ち歩きに便利。たっぷりのマチ付きなので、オンラインでの打ち合わせが増えているいま、デスク周りの資料用フォルダとして活用しています。外出の際はそのままバッグに入れれば、バッグの中もすっきり整頓できるのがうれしい」。樹木の渋を抽出して鞣すことで、豚革はアメ色へと変化していく。「ひとつとして同じ表情がなく、愛着が持てるケースになる予感。これからが楽しみです」。また、ものを買うことが当たり前の時代に、作ることの豊かさを伝えたいと、自身で制作できるレザークラフトキットも販売。手作りが好きな人はぜひトライしてみて。

ウルクスト .URUKUST
2011年にブランド設立。横浜市都筑区にあるデザインスタジオ兼工房で制作。機能的な財布やキーケース、カードケースもラインナップ。ウルクスト(.URUKUST)を反対から読むと“つくる”。自宅でレザークラフトを楽しみたい人に向けて、ミシンや革漉き機がなくても作れるよう設計した型紙や、動画によるレッスンが楽しめるウェブサイト「MAKING AND THINGS BY .URUKUST」もオープン。
https://urukust.com
https://makingandthings-urukust.com
Instagram:@urukust, @making_and_things_by.urukust
鈴木純子 Junko Suzukiさん
アタッシェ・ドゥ・プレス/Wine Shop bulbul 店主
フリーのアタッシェ・ドゥ・プレスとしてライフスタイル周りのブランドのPRやブランディングを手がける。その傍ら、自然派ワインを取り巻く環境や人々に魅せられ、フランスの自然派ワインの造り手を訪ねるなど、その魅力の発信をライフワークに。セレクトしたワインとおつまみを届けるオンラインショップ「bulbul」店主でもある。
https://bulbul.co.jp/wine-shop
Instagram:@bulbul_du_vin@suzujun_ark

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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