祖父が残した美しいレザーを受け継いで、暮らしを豊かにする革小物を提案。

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ホットピンクやライムグリーン、アイスブルーなど、目の覚めるような色のレザーが特徴のロピ(Lopi)。デザイナー兼作家の関口育世さんの祖父は、婦人靴に使う革をつくるタンナリー(鞣し工場)を経営していた。約18年前、「祖父のライフワークである革で何か作ることができたら」と考えていた時、関口さんは製本の世界に出合う。工場が閉鎖された後、ハイクオリティでカラフルな革を素材に、ハンドメイドのノートブックのブランド、ロピを設立。キッドスキン(子山羊革)のノートは、アルバムとして旅の記録をコラージュすれば、大切な思い出を伝える一冊に。また、関口さんが“理想のポーチ”を求めてデザインした、一枚革のデイリースマートケースは、マグネットを使い指一本で開閉できる、愛用者の多い人気アイテム。雑誌「モダンリビング」パブリッシャーの下田結花さんもこのポーチの愛用者だ。「軽さ、手触り、機能性。私が革小物に求める条件がすべて満たされているのが、ロピの小物入れです。出し入れしやすさが抜群。加えてこのきれいな発色。ふたつ一緒に持つことを考えて、グレーとピンクを選びました。グレーは取材のメモとペン用、ピンクはバッグの中でもすぐに見つけられる名刺用。別にロピの名刺入れも持っているのですが、そちらは小さなバックの時に。セミナーや講演会など、たくさんの方と会う時は心許ないので、この小物入れに名刺を50枚くらい入れて行きます」

ロピ Lopi
大学を卒業後、母と一枚革の専門店を10年ほど運営していた関口育世さんが2008年に設立。コレクションはすべて国産レザーを使い、使い込むほど手になじんでくるカーフスキンとキッドスキンを使用する。2003年から日本で製本家に師事。ニューヨークの「Center For Book Arts」に留学して学んだ製本の技術を生かし、紙の断裁からすべて手仕事で、エレガントなノートを制作している。
http://lopi-notebooks.com
Instagram:@lopi.leather
下田結花 Yuka Shimodaさん
「モダンリビング」パブリッシャー
婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)入社後、書籍編集部、「ヴァンテーヌ」編集部を経て、2003年から2016年まで「モダンリビング」編集長。2016年4月よりパブリッシャー(発行人)に就任。1951年創刊で70周年を迎えた「モダンリビング」は、ラグジュアリー住宅誌として「日本の美しい暮らし」のあり方を提案している。自身も「暮らしは日常のプロジェクト」と日々を楽しみ、SNS・セミナー・講演などを通してその考え方を発信している。著書に『心地よく暮らす インテリアの小さなアイデア109』(講談社刊)がある。
https://modernliving.jp/shimoda
http://yuka-shimoda.jp
Instagram:@yuka_shimoda

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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