革職人と金属装飾家による、レザーアイテムの造形美。

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ムノイ(mnoi)は、革職人と金属装飾家の夫婦が2018年に立ち上げた革小物と真鍮アクセサリーのブランド。おもに兵庫県の姫路市やたつの市で鞣されたレザーを使い“ただの日用品としてだけではなく、ものとしての力強さ、美しさ”を追求したコレクションを発表する。透かし模様の真鍮のチャームを飾った半月型のコインケースは、使うほどに革は光沢を帯び、真鍮はアンティークゴールドのような落ち着いたトーンに変わっていく。バウハウスのシンプルで機能的な哲学から着想した「Ar」シリーズの立体的なカードケースは、プロダクトデザイナーの三島大世さんの心を捉えた。「機能と形は分けて考えるのではなく表裏一体です。このカードケースは多面的な形状によって陰影が生まれ、革のさまざまな表情を楽しめます。多くの名刺を収納でき、取り出しやすく、機能とデザインが両立しています。“シンプル”とは不必要な要素や機能を削ぎ落し、洗練させること。このカードケースの緻密な作りや革の自然な風合いは、“シンプル”そのものといえます」

ムノイ mnoi
縫い目がないミニマムなウォレット「mu」シリーズや、建築物から着想を得て革の新しいフォルムを追求する「Ar」シリーズが人気。経年変化する素材である革と真鍮を用いて、持ち主が使い込む過程で歳を重ね、ムノイがその深みを映し出す鏡になってほしい、そんな思いを込めて制作する。
https://mnoi.base.shop
Instagram:@mnoi_leatherbrass
三島大世 Taisei Mishimaさん
プロダクトデザイナー
イギリスの芸術大学を主席卒業後、東京を拠点にフリーランスとして活動。現在は日本全国を飛び回り、伝統工芸から町工場まで地場産業を生かしたものくりをしている。商品開発だけでなく、実店舗の運営や展示会、クラウドファンディングなど販売にも直接関わっている。また国内外のデザインアワードを多数受賞し、2019年はグッドデザイン賞を受賞。近年は陶芸と木工などの手仕事を学び、作家としても活動を広げる。
https://taiseimishima.com
Instagram:@taisei_mishima

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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