暮らしの中からヒントを得た、“あったらうれしい”レザー小物。

RECOMMENDED POINTS

子どもの頃からガラス職人の父の背中を見て育った、デザイナ―兼革職人の齊藤倫平さん。建築設計の仕事に7年携わった後「もっと身近なものづくりをしたい」と神奈川県・川崎市の父の工房を受け継ぎ、スクロ―を立ち上げた。形を自在に変え、人の手に自然にフィットする革に魅せられ、ストラップ付きのカップスリーブや、マグカップマーカーなど、生活の中から着想を得たアイテムを制作。スタイリストの濱田恵さんが自宅に飾っているのは、組み立て式の飛行機型モビール。「翼の自然な曲線がとてもきれいで、ふんわりと優雅に飛んでいるよう。ライトを浴びた時の光と影に温かみが感じられ、眺めていると落ち着くんです。木製のインテリアが多い我が家のリビングに自然になじみ、ずっとそこにいたのかと思うくらい」。植物タンニンで鞣したレザーは、肌なじみがよく経年変化も楽しめる。オプションで名前の刻印も行っており、モビールには濱田さんの息子さんのイニシャルが刻まれている。「時間が経つほど我が家のモビールになっていくのが楽しみ。息子はニコニコしながら指差して『あ! ぼくの! ぶーん!』とおしゃべりしています」

プロダクト・ベース・スクロ― PRODUCT BASE SKLO
コンセプトは革を取り入れた“ぬくもりのある暮らし”。スクロ―(SKLO)は、チェコ語でガラスの意味。ガラス工房をしていた父のスタジオを受け継ぎ命名。新作は吸水性のある床革を使ったコースター。趣味でキャンプを楽しむことから、今春キャンプグッズに特化したラインも誕生。モビールは、空港でグランドスタッフをしていた妻のために、飛行機型のモビールを工房に飾ったことがきっかけで商品化。
www.pb-sklo.com
www.pb-sklo.com/camping-plus-leather
Instagram:@sklo24
濱田恵 Kei Hamadaさん
スタイリスト
福岡県出身。5年間のアシスタントを経て、2008年に独立。ブラウン、ソニー、日産自動車などのTVCMや広告、女優やタレントのスタイリングをはじめ、衣裳制作も手がける。手を動かして作ることが好き。夫と2歳の息子と3人暮らし。
www.mugico.net

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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