革とシルバーがエイジングしていく、 “日用品”のようなアクセサリーを目指して。

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革とシルバーでアクセサリーを作るエツシ(ETSUSHI)の黒川悦史さんは、出身地の栃木県から東京藝術大学に進学した際、地元で“日本有数のヌメ革”とされる栃木県産の革が知られていないことに驚いた。大学院ではデザインを専攻し服を作る過程で、洋服や革小物などを作る際に出るハギレがもったいないと感じ、「小さなハギレを宝石にかえられるような試みができないか」との思いが生まれた。2015年に立ち上げたエツシでは、栃木県のフルベジタブルタンニン鞣しの黒のレザーとヌメ革を採用。「アクセサリーにするために0.5ミリほどに漉いても、張りがあり、ゆっくりと美しく経年変化していきます」とそのよさを実感する。ヌメ革のハギレも取り寄せ、別のプロダクトへアップサイクルする試みも始めた。制作する過程でもっとも時間をかけるのは、シンプルにそぎ落とす作業。使う人の肌、身体になじむようにデザインし、革もシルバーも使い込むほどに美しくなる“日用品”のようなジュエリーに。ファッション誌で活躍し、自らもさまざまなアクセサリーをミックスして楽しむ、スタイリストの小笠原夏未さんもエツシに魅了された。「レザーとシルバーを組み合わせたアクセサリーをいままでに見たことがなく、とても新鮮でした。デザインがモダンなので手持ちのアクセサリーと合わせてもしっくりきます。女性はもちろん、男性にも似合うデザインなのでプレゼントしたり、お揃いで着けたりしても。個人的にいま気になるのは黒いレザーの大きいリング。高級感と存在感があって着こなしのポイントにしたいです」

エツシ ETSUSHI
革とシルバーを組み合わせたアクセサリーブランド。身に付ける人の生活に寄り添いながらエイジングしていくシンプルなリングやチェーンブレスレットが評判。長く愛用していけるように、革を張り替えるサービスも。ネックホルダーキーケースやラウンドケースなど革小物も制作。
https://www.etsushi.com
Instagram:@etsushi.design
小笠原夏未 Natsumi Ogasawaraさん
スタイリスト
1993年生まれ。金沢市出身。文化学園大学服装造形学科にて服作りを学び、卒業後はバンタンデザイン研究所スタイリスト科に入学。卒業後スタイリスト山口翔太郎氏に師事しアシスタントとして国内外のさまざまな媒体に関わる。2020年秋に独立。東京を拠点として「フィガロジャポン」や「シュプール」などのファッション誌、タレント、広告を中心に活動中。いま興味があることは陶芸と古道具。
http://natsumiogasawara.com
Instagram:@natsumi.ogasawara

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