くっきー!が考える、理想の革ジャンとは。

“パンクロックの精神”を体現する革ジャンとともに、長い時間を過ごしてきたくっきー!さん。以前も「革きゅん」のINTERVIEWに出演し、愛用するヴィンテージの革ジャンなどを披露して、レザーの魅力について語ってくれた。そんなくっきー!さんが今回、革きゅんと一緒にレザーアイテムを制作することが決定! 芸人としてはもちろん、アーティストやミュージシャンとしても多彩な才能を発揮しているくっきー!さんらしい、独創性の高いアイテムが出来上がりそうだ。

革ジャンというアイテムの魅力。

パンクロッカーに憧れた高校時代から、バイクで走る楽しみを知った現在まで、ずっと革ジャンと一緒だったくっきー!さん。若い頃に買ったものも含め、20着は持っているという革ジャンの経年変化を楽しみながら、ともに年を重ねている。

「革ジャンは、いちばんかっこいい防寒具。ほかにもダウンジャケットとか、防寒に優れたものはあるけど、革ジャンの皮膚レベルで身体に張り付く感じがいいんですよ。ハグされているような気分になる。革ジャンを着てバイクに乗っていたら、何だかうれしいんですよ、抱きつかれているみたいで。温かみがあるんです」

着る人の心も温かくするのがレザーの魅力だと話す。さらに長年愛用することで変化していくレザーを見るのも好きなのだとか。

「年を重ねて年季が入っていく革製品を見ていると、自分ももっとお肌のメンテナンスとかせんとな、と心に鞭打たれているようなね、そんな気持ちになるんですよ」

くっきー!さんが着ていた革ジャンは、シルエットやディテールに惹かれたという一着。「“アメジャン”でいうDポケットっぽいのが付いていて、“アメジャン”寄りの“ロンジャン”みたいな感じなんですよ」

撮影日は、最近手に入れたばかりという“ロンジャン”を着用して登場してくれた。アメリカ製の“アメジャン”に比べ、“ロンジャン”ことイギリス製の革ジャンはアームが細くて、シルエットもスマートな印象だ。

「すっと縦に長いスマートなシルエットがカッコいい。今日着ている革ジャンは、注文していてやっと届いたばかり。なので、まだこいつを着てバイクに乗ってないんです。早く“風デビュー”させてあげたい(笑)」

手に入れた革ジャンは、そのまま着用するのではなく、ピンバッジを付けたり、ペイントしたり鋲を打ったりと、カスタマイズするのがくっきー!さん流だ。

ピンバッジは必ず付ける。カスタマイズ用のピンバッジは、ヴィンテージショップなどで買い集めたもののなかから厳選。

全身をレザーで覆う、オールインワンをつくる。

レザーを愛するくっきー!さんが革きゅんの企画のために提案してくれたのは、全身を覆うレザーのオールインワン。上下を切り離しての着用も可能で、レザーのヘルメットやブーツまでをあつらえる予定だ。

「手の先から脚の先まで一気に全部いける、レザーに包まれるオールインワンを作らせてもらいます。どうせ芸人が変なもの作ってる、って思われたくないじゃないですか。ジャケット、パンツ、グローブと、パッと見は普通で、よう見たら全身繋がってんかい!くらいの感じにしたいんです」

くっきー!さんのアイデアを実現させるために、姫路のタンナーがいくつかのサンプルを事前に送ってくれていた。そのなかからくっきー!さんが選んだのは、マットな質感の革。「照りのある革が好みなんですけど、デザイン的に照りよりもマットな感じのほうがええなと思って。シルエット、デザイン重視で選びました」

くっきー!さんの独創的なレザーアイテムの制作が、姫路のタンナーと大阪のレザープロダクトブランドとのコラボレーションによりスタートした。次回のエピソードは、2024年1月20日に公開予定! レザーアイテムのファーストサンプルの試着と制作プロセスをお届けする。

「あまりマットな感じの革は持っていない」というくっきー!さんが、今回はあえてマットな質感の革をセレクト。次回のエピソードではこの革を使ったアイテムの一部を公開。お楽しみに!

くっきー! COOKIE! さん
1976年、滋賀県生まれ。1994年にロッシーと野性爆弾を結成。自作の小道具を使用したコントで人気を集める。著書に『口だけ紳士と6つの太陽』(ヨシモトブックス刊)、『野性爆弾くっきーの[激似顔マネ]図鑑』(扶桑社刊)など。アーティストとしても活動しており、これまで『超くっきー!ランド』、『COOKIE 野性爆弾くっきー! SOLO EXHIBITION』など展示も開催。
Instagram : @nikuguso_taro

photography : Shin Ebisu director: Mitsuo Abe editing & text: Tomoko Kawakami

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