ポエティックな佇まいのレザーオブジェに癒やされて。

RECOMMENDED POINTS

本革のもつ優しい風合いは、眺めたり、触れたりすることでほっと気持ちを和ませてくれる。目の届くところに飾っておきたい、レザーオブジェを自分への贈り物に。

◯北海道の木製家具メーカーと馬具メーカーによる新ブランド、コソンコクス(COSONCO QS)。両社の製造過程で発生する木材と革の端材をアップサイクルし、オブジェとして命を吹き込んだ。「Bird Block」シリーズのインコは、直線と円弧だけでデザインされたフォルムが愛らしい。キタキツネなど北海道に生息する動物をモチーフにした「Animal Object」シリーズは、2.5mmの厚さの革に切り込みや縫製を施して立体的なシルエットを作る、職人技が光る逸品。

◯栃木産のヌメ革で作られた、ナスタチウム(nasturtium)による馬のオブジェ。厚手の革を何層にも積み上げ、革靴のヒールを作り上げる技術を応用し、浅草の工房にて職人が一点一点手作りしている。カラーはナチュラルのほかレッドやブラウンもラインナップ。革の風合いがインテリアに優しい雰囲気をプラスしてくれる。

◯石を革で包み込んだ、フローム(FROME)の美しいオブジェ「Leather Wrapped Stone」。厚みが2mmほどある植物タンニン鞣しの牛革を使い、その特徴である高い可塑性を利用した伝統技法を使って石に密着させ、麻糸による手縫いで仕上げている。革の感触を通して石の有機的な形を楽しめる。付属のカードには製作番号や座標、製作者のサインが記された、詩的なアイテムだ。

コソンコクス COSONCO QS
北海道旭川市で木製家具を製造販売するカンディハウスと、北海道砂川市で馬具や革製品の製造販売を行うソメスサドルがタッグを組み、2022年に立ち上げた新ブランド。デザイナーに倉本仁、アートディレクターに谷内晴彦を迎え、製造過程で生まれた端材を積極的に取り入れた木と革のアートオブジェを制作する。
https://www.cosoncoqs.jp/
Instagram: @cosoncoqs
nasturtium ナスタチウム
靴製作の技術をもつ夫婦が、2011年に立ち上げたオリジナルブランド。ポーチやバッグ、サンダル、オブジェなどを東京・浅草の工房ですべてハンドメイドしている。「JAPAN LEATHER AWARD 2012」エコレザー部門にてバブーシュが審査員特別賞を受賞。
http://www.nasturtium.jp/
Instagram: @nasturtium555
FROME フローム
2020年にスタートしたクラフトプロジェクト。革や石など、自然由来の素材の魅力を生かし、丁寧な手作業によって物そのものの存在を強く感じる作品を生み出している。
https://fromeobjects.com/
Instagram: @fromeobjects

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, text: Miki Suka

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