軽快なフォルムにユーモアを利かせた、新進レザーブランド。

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東京・福生市にある雑貨ストア、スタンのオーナーnatsさんは、コロナ禍で人生が大きく変わった。昨年7月にオープンした店は、当初ヴィンテージ家具を扱う店だったが、海外渡航が叶わず買い付けが頓挫。急遽オリジナルプロダクトの制作をスタートした。「いつも使うものこそ、ときめくものを」との思いから生まれた、革をあしらった水草のスリッパやレザーのライトニングケーブルなどがたちまち評判に。ファッション誌で雑貨の連載コラムを持つオモムロニ。さんも、スタンの独特のセンスに惹かれたひとり。「アジアの素朴な水草スリッパと、ヨーロッパのトラディショナルなキルトタン。もともとどちらも大好きなので、意外な組み合わせにまずひと目惚れしました。テイストの違うモチーフですが、天然のナチュラルな素材で、使い込むほどにツヤが出て風合いが増してくる共通点のせいでしょうか、まったく違和感なくマッチしています。水草スリッパは素足で履きますが、キルトタンが付いているので、秋冬にも靴下を合わせて履きたくなります」。もともとデザイナーではないので、と語るnatsさんのデザインは、革についての固定観念がなく軽やかで遊び心を感じさせ、ユーモアが利いている。「紙パック型の貯金箱など、ほかにはないフォルムや素材の組み合わせで、ちょっとハズしの利いたスタンのアイテムに注目しています」

スタン STAN
古着のバイヤーなどを経て、natsさんが2020年7月に東京・福生市にオープンした雑貨店。オリジナルプロダクトを中心に、セレクト商品も並ぶ。
https://stan-store-tokyo.com
Instagram:@stan.store.tokyo
オモムロニ。 Omomuroniさん
雑貨コーディネーター
日用品や文具、手土産フードやギフトなど、身の回りのあらゆる細々としたもの=“雑貨”が守備範囲。グッドデザインでユニーク、かつ実用的な“パケ買い”アイテムのセレクトを得意とし、商品企画、コラムの執筆など幅広く活動。現在「&Premium」「Lala Begin」にて連載中。著書に、手頃で気軽なプチギフトのアイデアをまとめた『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア』(文藝春秋刊)がある。
Instagram:@omomuroni

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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