神戸発、タンナーの技と染色技術を融合させたレザープロダクト。

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神戸発のレザーブランド、バギーポート(BAGGY PORT)は、革や帆布など使い込むほどに変化し愛着の湧くコレクションを展開。姫路産のシュリンクレザーを使ったコインケースや、革紐を杉綾モチーフに編んだキーホルダーなど革の魅力を生かしたアイテムが揃う。注目は藍で革を染めたコレクション。姫路市のタンナーが伝統の技術と藍の染色技術を融合し、開発に5年を費やしたレザーは、藍本来の色の深みや個性が堪能できる。きものを主軸に独自の世界観で幅広く活動するアーティストの高橋理子さんは、藍染めレザーのキーケースを愛用中。「しっとりと穏やかな佇まいが印象的なキーケース。ジェンダーレスでクールな雰囲気でありながら、どこか温かみを感じるのは藍の手染めだからでしょうか。金属製の鍵はバッグの中でほかのものを傷つける悪者になりがちですが、このキーケースがカバーしてくれるうえに、車のスマートキーやカードキーも収まるので、整理上手になった気分に。使っていくうちに、藍染めのレザーがどのように変化していくのか楽しみです」

バギーポート BAGGY PORT
1991年に創業したバギーポートは「鞄は道具入れ」をコンセプトに、間口が広くシンプルで使いやすいバッグをはじめ、さまざまなコレクションが男女問わず愛されてきた実力派ブランド。藍染革はタンナーが鞣しから染色、仕上げ加工まですべての工程を一貫して生産。染色の全工程で藍を使用しているので、藍本来の深みやエイジングによる変化を味わえる。
https://baggyport.site
Instagram:@baggyport
高橋 理子 Hiroko Takahashi さん
アーティスト
東京藝術大学にて伝統染織を学び、同大学博士後期課程を修了。博士号(美術)を取得。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に作品が永久収蔵。きものを表現媒体としたアートワークのほか、オリジナルブランドのヒロコレッジ(HIROCOLEDGE)において、日本各地のメーカーや職人とともにさまざまなものづくりを行う。近年は、銭湯「黄金湯」のブランディングや、アディダスとのグローバルコラボレーションなど、国内外・ジャンルを問わず、幅広い活動を展開。2021年より武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科教授に就任。
https://takahashihiroko.jp
https://hirocoledge.jp
Instagram:@takahashihirokoofficial

photography: Kae Homma, styling: Natsumi Ogasawara, Text: Maki Shibata

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